これは、ものを売るための媒体ではありません。住まいとものづくりの周りにある、 まだ言葉になっていない判断や感覚を、急がずに書き留めていく場所です。

AIが多くの仕事を担いはじめた時代に、私たちはあえて「手が覚えていること」に目を向けます。 木の反りを読む指先、図面には書かれない納まりの勘、住み手の暮らしがにじむ光の入れ方。 それらは効率では測れず、しかし確かに価値として残っていくものです。

余白誌は、五つの視点から綴られます。素材そのものに宿る思想を読む「素材論」。 職人の手仕事を記録する「職人誌」。つくることと生きることを交わす「思想対話」。 空間とそこに暮らす人を訪ねる「空間と人」。そして、答えの出ない問いを置いておく「言庵」。

完璧な仕上がりは、どこか少しさみしい。だから私たちは、ノイズや揺らぎ——人の手の痕跡を、 意図的に残します。それは、このメディアそのものの姿勢でもあります。

売るのをやめて、文化になる。遠回りに見えるその道を、ここから歩きはじめます。

素材論から読みはじめる

余白誌 — YOHAKU JOURNAL / 発行 YOHAKU / yohaku-art-ai.jp